かすみ(糸矢めい)が命じられた新たな指令は、鍛冶職人の筧信助を真田軍に引き入れることだった彼が設計する連発式の鉄砲は、火縄銃を大きく上回る威力を持ち、すでに伊賀軍は設計図を強奪していた。一方、かすみの妨害による任務の失敗が度重なる服部半蔵も窮地に追い込まれていた。真田よりも先に信助を手にしようと必死な半蔵を、弟の亂丸と妹の小百合が見守る。信助は、妻のおさわと暮らしていた。戦亂の世に平穏が訪れること...

徳川家打倒のため、真田くノ一として闘い続けるかすみ彼女の心身の疲労を感じた師範の夢風は、かすみに休息を与える。弟の光太郎と再会するため郷里へ向かうかすみが、その道すがらで知り合ったのはとよだった。とよから誘われて、奥沢村へと立ち寄ることになるかすみ。邪心のないとよの純朴さに触れて、かすみはこれまで味わったことのない安らぎを感じるが…...